Go!プリンセスプリキュア #9

#9 幕よあがれ!憧れのノーブルパーティ!



ノーブルパーティ当日&みなみのキャラクター紹介。
TVシリーズでは初の大田和寛作監。とにかく、後半のバトルシーンが出色の出来ばえ。花星と比較して露出が多く下半身のガードが甘々なマーメイドをかなりキワどいアングルとカメラワークで攻めるシーンは思わずコマ送りしてしまった(ジャンプ後、宙返りしたマーメイドがスカートをおさえてる凝りっぷり)こういうエピソードなら、もっとみなみ&マーメイドの強烈な崩し顔とかで遊んでも良かった気はするけど、むしろ必要以上に損なうことなくイメージを守った意味で不満はまったくない。顔芸をはるかが孤軍奮闘するぶん、自分を崩さない海星の個性も際立つ。
みなみの夢、というかライフスタイルの「人の役に立ちたい」は彼女の人格に根ざしたもので、彼女だけは初変身にためらいがなかったことや、はるかに積極的に助力した理由としても納得できる。プリキュアになるような子なら明言するまでもなく誰もがはじめから持ってるような資質で、従来ならピンクキュアに仮託されそうな事柄だけど、あえて相棒キュア&チームのおねえさまが担ってるのが新鮮かな。ちょっと前までJSだったことを思わせるはるかのはしゃぎっぷりも可愛いし、そんな年下の女の子を「わたしのナイト」と呼びダンスの相手に選ぶみなみ、ラストシーンのふたりの妙にロマンチックな仕上がりも爽やかで、押し付けがましい下品さもなくあくまでエレガント。画面では目立ちながらも特に主題に関わらないきららんの存在感も黄キュアの鑑で楽しい(一応、観察でみなみの異変に気付く描写あり)

Go!プリンセスプリキュア #8

#8 ぜったいムリ!?はるかのドレスづくり!



ノーブル学園恒例パーティのためのドレスを手作り。
脚本はひさびさの伊藤睦美。グラン・スールみなみに叱責されたはるはるを一生懸命なぐさめようとしたり、疲れ切ったフローラを気遣って戦闘に参加させないようにしたり、実は通じ合っていたはるみなにちょっと悔しそうだったり、これはいい、きらら萌え回ですね。はるかが最後に伝えた「応援して、一緒に喜んでくれた」は、きららが一度は断ったプリキュア加入を決めた理由そのものだし。


今回が前段として、次週のパーティ本番につながるのはいいな。今年のプリキュアはよりいっそう歌劇が似合いそうだが、去年のように「しあわせごはん愛のうた」「勇気が生まれる場所」「イノセントハーモニー」と作品を象徴する名曲がまた登場するだろうか。

Go!プリンセスプリキュア #7

#7 テニスで再会!いじわるな男の子?!



自分で種目を選ぶ男女混合球技大会。できもしないのにテニスを選んだはるはるの軽率さも愛らしいけど、きららが屋内のバスケを選んだ理由が「日焼けできないから」ってのが良かった。そのことが、苦手だった男子の態度の裏返し、夢や目標への真剣さだとはるかが気付く流れもなかなか理に適ってる。また、ディスダークのターゲットにされた藍原側のリアクションとしても、(コーチがなぜ「トップをねらえ!」のオオタコウイチロウなのかはさておき)奪われた夢を取り戻した彼がフローラを花のプリンセスとみまがい、はるかの夢を肯定する。はるかは故意じゃなくても視聴者的にはサーブミスでしっかり意趣返しのオチも見事。
ナチュラルにみなみさまに甘えたり、ミス・シャムールにテニス特訓をゴリ押ししたり(その熱意に応えるシャムールも素敵。人間態のデカさにビビった)、感情にあわせてコロコロ表情が変わるはるかを包括的に愛でる回だった。

Go!プリンセスプリキュア #6

#6 レッスンスタート!めざせグランプリンセス!


OPが春映画Ver.に。現時点で確認できるのは、S☆S、5GoGo、フレッシュ、スマイルぐらい。どうせルミナスはまたウロウロしてるだけ。NSシリーズみたいに年ごとに活躍するプリキュア代える方針かもしれないし、予断を許さないが、イースさまファンは必見となってしまいましたな。いい加減、ぷりぷーときゅぴらっぱーは出演禁止にしないと何でもアリになるぞ。


設定開示回。学園内での拠点である第2生徒会室(みなみさま提供)。目的である12個の鍵の収集と、それの解放に必要なグランプリンセスになるためのレッスン開始。プリンセスレッスンパッドから飛び出す教師妖精のミス・シャムール。三銃士最後の1人ロック&ディスダークの親玉、絶望の大魔女(←無駄にカッコイイ)ディスピア登場。そして、カナタ王子との邂逅。
盛りだくさんの内容を巧くまとめてた。特筆すべきは、カナタのファーストインプレッション。まず、巻き込んでしまった少女たちへの謝罪。素直にはるかとの再会を喜び、彼女が昔と変わらず夢を育てていたことへの感謝。自身も寄る辺を失い追われる身ながら、交信を切られるギリギリまでプリキュアたちを激励。少ない登場時間ながら好青年っぷりが凄まじく、去年の誰かさんはサンドバッグ不可避。

3人同時バンクはカテーシー復活&ラストの決めも良い感じ。フローラのティアラ出現あたりで1度劇伴がぶつっと切られちゃってるのだけ気になる。再編集求む。
声が榊原さんていうのもあって、ディスピアがマジに恐怖を呼び起こすデザインなので、大暴れに期待したい。プリキュアそれぞれと三銃士が対になるようなOPのカットも気になるし、もちろんフローラと対峙する仮面&バイオリンの少女も。いちばん気になるのは、明かされてないみなみさまの夢だが。

Go!プリンセスプリキュア #5

#5 3人でGO! 私たちプリンセスプリキュア


チーム「プリンセスプリキュア」結成。
一昨年や去年よりは自然なかたちで春映画に合流。映画があるから展開を急ぐ縛りを逆手に、去年の一っ言も発さないハニーの変則登場も好きだが。ハニーが登場した瞬間、女児先輩に「あ、ゆうゆう」って言われてたが。

繰り返される、海を背景にした、夢ヶ浜のロングショットが素敵。夢を話し合い、理解を示し理解される、打てば響いていくようにキャラクターの相関が魅力的に描かれ、最後には名前呼びに結実される、充実した俺得エピソード。きららの母親のビルボード広告が見下ろす場所での、プリキュア宣言の意味性もカッコ良かった。
戦闘時、トゥインクルのキラキラエフェクトが映えるのはやっぱり夜間だろうけど、プリキュアで夜の戦いといえば、田中裕太演出のロゼッタ回が印象強い。今年は個回演出してる暇はないかもだけど。

Go!プリンセスプリキュア #4

#4 キラキラきららはキュアトゥインクル




OPの主題歌紹介のシーン、人数増えていくのか。ずっと続けていったら最終的に凄いことになりそう。
史上何人目かの芸能活動&ツリ目プリキュアキュアトゥインクル誕生。
予告映像と本編がかなり違ってるが、変身バンクまで違うとは。背景が紫になってより星空のイメージが鮮明になった。名乗り前の振り向くカットはマスター前のが蠱惑的で好きだったが。フロマメの2人同時変身は従来どおり画面分割と短縮。曲とのカッチリ感が復活したのはいいけど、見せ場であるカテーシーが切られちゃってる。3人同時ではなんとか見せて欲しい希望。



演出は座古明史、作画監督は爲我井克美。ともにこの枠では超ひさしぶりの登板。ファッションショーというきららが命を懸ける現場と星空の下のロケーションでのケレン味あふれるアクション堪能した。星というモチーフが舞台装置として活用しにくいなら、フローラみたいにエフェクトをもっと派手に盛ってくれてもいいかも。
お話の方も、学園外の環境を紹介しつつ、各キャラが魅力的に動いてる。きららの自由奔放かつ意思の強い性格のみならず(基本的に洞察力が鋭いのも特徴っぽい)、相手の都合を尊重するみなみの人間性の深化とドーナツすら食べたこと無い浮世離れした小ボケも描写されてて満足。並外れた利他精神がなければプリキュア稼業なんかやらんわな。ティーン女子にとってすでにプリキュアは現実的な夢や目標と天秤にかけるほど憧れの存在じゃない、ってのはシニカルな表現。はるかの夢を語った際のきららの反応が不安かつ楽しみ。ピンクであるはる坊はともかく、まだ深い関係でもないのにほぼ葛藤がなかったみなみさまのが珍しいんやで…。
柴Pになってからの黄キュアは、四葉ありす=キュアロゼッタ(盾役特化、本人周りは随一の危険人物描写)や大森ゆうこ=キュアハニー(ヒーリング&バフ&デバフ&ワープと多彩な補助能力、浄化技は随一のディザスター描写)と、ステゴロ以外に戦闘での明確なロールがあったので、トゥインクルにも何か期待したいところ。