探偵オペラ ミルキィホームズ

10.ミルキィホームズには向かない職業


ねこみみくまさん見っけ!(゚∀゚)
収穫や試験中など相変わらず高いレベルにあるコメディパート、だいじょぶだいじょぶ〜っと、いつものノリはそのままにシリアスも出来るミルキィ。という本筋がありつつ、時間をかなり割かれた怪盗帝国補完計画な面もあるエピソード。回想で三馬鹿が争う場面に乱入した幻惑のトイズ発現、アルセーヌ顔アップのどエラいカットが挿まれ、メタ的なトイズ能力の遠大さが、彼女のキャラクターに込められたカリスマ性やエロティシズム、大物っぽさを感じさせる。20にミルキィホームズが完全復活するかも?と問われたアンリエットの「何か問題が?」も貫禄があって素晴らしい。
ついに激情を露にしたアルセーヌ様。今作の影、というか真の主人公といっても過言でない怪盗アルセーヌ=会長アンリエット。彼女には一貫して「母親のような愛情で見守るミルキィホームズの保護者」という視点が付与されているため、AパートとBパートの終わりに下された「暴力」が観客に与える衝撃と説得力はハンパない。しごく正論な小衣ちゃんの拒絶、降りしきる雨の中のミルキィホームズといったカットも、深刻な事態という印象を補強してる。
スタート地点と同じく、再びどん底に突き落とされたミルキィホームズ。退学処分という「大いなる試練」を迎えトイズ復活のため、そしてフィナーレへの壮大すぎる助走が始まった。