Go!プリンセスプリキュア #16

#16 海への誓い!みなみの大切な宝物!



夏服解禁&みなみの兄わたる登場。
水着なんて最初から期待していません。あ、でも敵幹部の例にならうならトワイライトさまは別に着てもいいんじゃ。睦まじい海藤兄妹を見ての反応はやっぱりそういうことなのか。
恒例、青山充1人原画回。
そもそもなんで海藤リゾートに来たのか、なんでゆいちゃんはハブられたのか、きららはモデルショー控えてるのに日焼けは大丈夫なのか、疑問は多いがとにかくみなみ回。
中の人が染み出してきたのか海藤家から資本主義臭が。四葉ほどの経済支配ではなさそうだが。みなみの海への並々ならぬ想いの源泉は、幼い頃に今回のイルカに助けられた思い出もあるだろうけど、家族と彼らが経営する企業がもたらす富への意識も高そうだなー。兄貴みたいにそれの副次物として人々へ波及する喜びも考えてるだろうし、それもノブレスオブリージュだともとらえられる。土着生物を守るために戦う展開はこれまでもあったろうけど、海洋開発の当事者が、しかも浜辺でそれを食ってる構図ってのはなかなか新鮮(笑)別に現実のひとつだけどね。
ともかく、みなみと兄が会話するぶん、はるはるときららのツーショットが妙に多くて俺得だった。

Go!プリンセスプリキュア #15

#15 大変身ロマ!アロマの執事試験!



妖精の人間形態披露&アロマの執事試験。
アロマとパフの人間態が精神年齢を反映しながら幼すぎないナイスなデザイン。特にみなみに甘えるパフがなんとも可愛くて。ドキドキチームの妖精ぐらいの頻度で今後も人間化はみせて欲しい。
老婦人とその執事の以心伝心から気付きを得るアロマ。目敏く気遣いトワイライトの歓心を得るロック。そのロックや老執事の如才なさを「優秀な僕」と素直に称えるトワイライトの態度が意外で良かった。アロマが汗だくになって走った距離と時間をものともしない海星の、ショートカットでのプリキュワパワーの端的な表現も好き。
絵コンテは久々の黒田成美作監は赤田信人。強力なゼツボーグを相手に孤軍奮闘するキュアフローラの、大胆なカメラワークとアクロバティックな足技を駆使した立ち回りが面白かった。どこのアイデアかわからないけど、名乗り後にゼツボーグに一撃加えてから、決め台詞の流れがカッコイイ。

Go!プリンセスプリキュア #14

#14 大好きのカタチ!春野ファミリーの夢!


ノーブル学園のファミリーデー。はるかの家族紹介。
あんた妹いたの。そして実家は和菓子屋「はるや」。
脚本は今シリーズ初の成田良美。はるかの妹、ももかの不機嫌な理由の理解と解決への糸口に、みなみときららがそれぞれ重要な役目を果たす。みなみは、学園に入学した兄と会えない寂しさから失敗した経験をはるかに語る。きららは、ファミリーデーですら母親に会えない境遇と離れても強い家族への思いをももかに話す。ちょっとした行き違いで逃げ出してしまったももかが落として失くしてしまったもの。それはももかが姉のために用意した手作りのお土産(ティアラ)だった。みなみときららのおかげで互いの隠された気持ちに気付いた時点で、はるかが拾ったお土産を持ってももかの元へたどり着く。ここではじめて姉妹が素直な態度を取れる。

寮生活の設定を活かした話、キャラクターの配置、新たな一面の使い方が素晴らしい。はぐれたももかの元へいちはやく駆けつけたパフ(嗅覚?)、空中から探索できたアロマがその場所へみんなを呼んでこれた(きららが無言で合図を送るのも良い)りと、妖精たちのフォローも感心した。おそらく親子の問題をかかえてそうなトワイライトの方はというと間接的な示唆すらなかったけど、こちらはまだ仔細に語れない事情もあるだろうし、今回は触れられなくてもかまわない。

演出は門由利子、作画監督は河野宏之。カモの親子に始まってスワンに終わる。はるかの人格におおいに影響してそうな春野両親と、顔芸を駆使して画面を暴れまくるはるか(とはるか父)。その楽しげなテンションに触れるたび落ち込んでいくももかの心情と細やかな動作がよく捉えられてて、満足感をさらに高めてくれた。家族の夢を嘲笑されたフローラが表情を見せず、静かな怒りを表現するのも巧かった。

ベテランスタッフの堂々たる仕事ぶり。プリキュアの家族エピソードにハズレなし。お見事。

Go!プリンセスプリキュア #13

#13 冷たい音色・・・!黒きプリンセス現る!



OPの仮面バイオリン少女、ディスピアの娘・トワイライト登場。
CV沢城みゆきでトワイライトったらMLP。ひらけ、日本語版三期への扉。
トワイライト、仮面する理由がないなら今後とっちゃうのか。マスカレード姿がとても決まってるので惜しい。今回の、仮面の隙間から眼だけがギョロッとフルアニメするのが異質感があって良かった。優しげな顔のデザインに目尻を吊り上げるアイシャドウでS度を補ってるのが可愛い。いきなり正体あかしてプリキュアたちと敵対したので、学園や社会に紛れるパターンじゃなかった。エルフ耳をどうするのかとか想像してた。はるかにバイオリンを教示する際の百合百合しさから関係の発展を期待してしまったが、場当たり的に襲ってきて結局帰るんじゃ三銃士とのセットに過ぎないし、何か面白い見せ方があると良いな。「バイオリン」と聞いたときのミスシャムールの反応から、カナタ王子と何らかの関係はありそうだが。ディスピアとカナタ王子が感応し合う理由も気になる。
アクションシーンの殺陣が見入った。バイオリンゼツボーグの弓をマーメイドが滑るように移動攻撃、トゥインクルが放った星の上に乗ったフローラのパンチまでが、カットを割らずに一連のシークエンスで展開。着地したフローラから舞った花びらエフェクトを青い炎で燃やすトワイライトの登場も美しい。水も星も、花を支えるエレメントだけど、トワイライトは炎使いなのか。追加キュアだとしたら珍しい配置。
錠を開けてもらえる機会すらなかったクローズさん。南無。

Go!プリンセスプリキュア #12

#12 きららとアイドル!あつ〜いドーナッツバトル!


ゲストキャラクター、トップアイドルを目指す一条らんこときららの、マーブルドーナッツリポート対決。
きららメイン回にして初のキャラデザ中谷友紀子作監回。話も演出もおバカに振り切ったエピソードで、端整なキャラクターを堪能。ちんちくりんのらんことの比較でより強調されたきららのスタイルの良さが、たまらんものがあった。
最初は新作ドーナッツが目当てだったけど、三番勝負を通じて、らんこのあつくるしさを同じ土俵でふんばる同輩(実は学園の先輩だったってオチも良い)の熱意と認めるきらら。画面の2/3を占拠したがるらんこや何気にフレームの隅を確保するきらら、正式にチームのツッコミ役に就任したゆいちゃんとかも面白い。全体のプロットに関係ない回は新たな人物描写をひきだすようなエピソードがあるとありがたい。らんこの再登場はあったら喜ぶ。

Go!プリンセスプリキュア #11

#11 大大大ピンチ!?プリキュアVSクローズ!



もう後がない捨て身のクローズとの決戦&クリスタルプリンセスロッド獲得。
ディスダークにとってイレギュラーだった、七瀬ゆいが勝利の鍵となる。戦うすべを持たない彼女が、戦いに飛び込む組み立てが良かった。妖精アロマとパフとの漫才やゼツボーグに追われ逃げつつはるかたちの実情を知り、カナタ王子から「信頼」を託された前段。ゆいがキュアフローラに夢を守られた存在である強調、プリキュアではない彼女が示した「勇気」が絶望しかけたキュアフローラの希望に火を灯す流れが、自然で感動的。追加戦士になるとまでは思わないけど、今エピソードでゆいは、プリキュアたちと同等といえる当事者の資格と主人公性が与えられたと思う。

クローズ退場。痛々しいまでのキュアフローラへの恨み言が人間臭かったが、キャラクターの背景はじゅうぶんには語られなかった。カラスのモチーフらしく一途に最後の最後までディスピアへの忠誠を叫びつつ消滅させられる。「ごきげんよう」→錠が割れ、カラスの羽が舞うなかで、(かつてのキュアドリームのように)弔意のようなフローラの表情。ここまでやってもらえるのは悪役としてかなり幸せな散り方ではあった。夢と希望の力を弱め絶望を濃くする、ディスピアが現出させた空間「絶望の檻」(という割に意外とポップな世界観なのはホープキングダムの力を利用してるからか)前作でもプリキュアの力を弱体化させるトラップがあったが、防衛用だしミラージュが自ら動かない理由もあった。プリキュアたちとは幻ですら圧倒的な力量差、ディスピアが攻撃に転じたら抗する手段がなさそうだが、カナタ王子も必死で暗闘してるし(あんな近くで)王国奪還を狙ってるから前線に出張ってくることはないか。三銃士各個撃破されるのを黙ってみてるとも思えんが。

序盤のヤマ場にふさわしく、1話まるまるアクション、劇場版のようにゴージャスな画面作り。闘争心をむき出しにしたクローズの殴打をフローラがまともに受け続けるシーンが、体格差もあって色々な意味でヤバかった。3人技「トリニティリュミエール」の3DCGは単独技よりも作画との違和感が減ってて良い感じ。恒例ロッドをくるくる回して「ハァーーーー!」のカメラワークも1人1人映していくのではなく、先に全員をとらえた後にフローラに寄っていくのが気持ち良い。モードエレガント発動の曲も長尺で聴ける。名曲だ。

Go!プリンセスプリキュア #10

#10 どこどこ?新たなドレスアップキー!


はるかのルームメイト、ゆいちゃんに変身バレ&寮母の白金さんの秘密。ついでに、粛清されそうなクローズの進退。
メインストリームのドレスアップキー探しに合わせ、サブキャラクターに焦点をあてた話。
秘密を明かせないため急によそよそしくなるはるかの態度に寂しさを感じるゆい、早朝に彼女を起こさないよう退出しながらも謝るはるか。実は起きてたゆいがはるかの後を追う。変身バレも過失や不意から見られたのではなく、動けないゆいを助けるためあえて決断したこと。キャラクターのフォローや丁寧な処理に感心。白金さんはノーブル学園最初の卒業生、「夢の守護者」としてはるかたちの大先輩だった。ゆいが今後どういう行動にでるのか興味あるし、白金さんの話題も引っ張れそう(別にこれ以上の謎が何もなくても良いんだが)いずれにせよ閉じた環境で主人公たちの立ち回りに協力者や、彼女たちを見守る視点が生まれたら面白い。
クローズさん。さすがにこのタイミングで退場はなさそうだが、プリキュア側の新たな力の試し切りになりそうな予感も。今回は鷲尾Pが噛んでるので油断ならない。最近作の悪幹部と違って愛嬌や折り合う余地がなさそうなのが、いっそう危険度を高めてる。次回、さらに人間から離れちゃうみたいだしな…。