神のみぞ知るセカイ

11.おしまいの日


アバン、ホームセンターで(売ってんすか?)必勝ダルマと招き猫を買う栞。Aパートは劇伴「God only knows」の第一幕からスタート。歌詞の内容は、自分を信じて新しいセカイへ飛び出す桂馬の心情、なんだけどこの場合、栞の心情ともクロスしてる。嫌われる事を恐れるあまり他人との接触を避けてきた栞が、勇気を振り絞って得た考えが、迷惑をかけてでも他人を巻き込む事。かなり時間を使って栞の過去が描写されただけあって、踏み出した一歩の大きさがしっかり感じられた。しっかり話を聞いてくれて、一緒に泥かぶってくれた委員長が良い人だったね。地味顔だが彼女も攻略対象になったりすんのか?
2人っきりの篭城シーンは良い雰囲気。本の大洪水の画はなんだか凄いね(;^ω^)

「私の声は、届かないよ…届かない…」

完全なブラックアウトから中空へ飛び崩れる本の城砦にライトアップ、劇伴は「God only knows」第二幕イントロ、栞にカメラが一気に寄る。画面の熱量そのままにキスから駆け魂拘留までは第五幕(歌詞はありのままの自分、相手を受け入れる愛)、一連のシーンの構築が神業。桂馬が読んでいた本や口をつけたペットボトルといった小道具、桂馬を「おとぎ話の人みたい…」という栞のつぶやきも、Cパートの余韻を助ける。電源を落とされた図書館、暗闇の中、PFPのディスプレイから漏れる透過光の眩しさ。桂馬が今回狙った効果そのものですな。
ラストの桂馬の逡巡は、なんだろうね。趣味や好きな事を捨てずにリアルへの回帰を誘導した事について、趣味がこじれてリアルに追い詰められてる自分の立場について色々考える所が、あったんだろうか。今回の相手は、やっぱり同等というか、栞にはかなり自分のサイドに寄った印象を持ってたのかも。今までのヒロインズに比べて桂馬はあんまドキドキしなかったし。
桂馬のせいにしてるけど、俺もこのヒロインに結構入れ込んでるんだよね(;´Д`)マーヴェラスでした。
次で一旦、終わり。