映画 ふたりはプリキュア MaxHeart2 雪空のともだち

志水淳児監督×成田良美脚本。
初代最後のワンマン作品として大切な映画。
2人のガチケンカは初代8話の焼き直しにも思えるが、プリキュア本気の同士討ちのインパクトは強烈。変身前の性格からホワイトが怒ると怖いってのは覚悟できてるが、貴重なブラックの切れ顔が色々な意味で震える。
かざした腕と溢れる光の粒子、「ブラックサンダー!」から始まるプリキュア・マーブルスクリュー・マックス、佐藤直紀さんの劇伴も最高に盛り上がる初代の大好きな必殺技。2人のケレンミたっぷりな口上と、少女の手に余るほどの強大なエネルギーを撃ち放すバンクの一連の流れが熱すぎる。ただ、途中で台詞を挿んで流れが寸断されてしまうスーパープリキュア状態から放たれたものより、中盤で敵にあっさり破られたバージョンの方が強そうだったのが少し残念。挿んだ台詞自体は「楽しい事だけじゃなく、辛い事や悲しい事も共有できるのが本当の友達」というテーマに沿った重要かつとても良い台詞だったんだけど。
ED主題歌はつんくのもプリキュアっぽくて良いんだけど、五條真由美の挿入歌のがクローザーには相応しかったかなぁ。劇中での使われ方もあんまり報われず…。タイアップとか仕方なかったと思うけど、ちょっとだけケチつけさしてくれ。