トップをねらえ!(PS2)

トップをねらえ!

トップをねらえ!

昨日からフツフツと湧き上がるトップ熱にうなされながら、こんなゲーム買ったの思い出した。
当時、たしかリマスター版DVDBOXが発売されていよいよトップ2が御目見えって感じで盛り上がってて、このゲームもそんなファン層の雰囲気に便乗したかのようなタイミングで生まれた。
開発元のシェードは、「ラーゼフォン 蒼穹幻想曲」って原作ファンからも支持が厚い名作を出してて、ゲーオタ的にもその仕上がりに多少期待してたんだが…。
ゲームのコンセプトは、*1トップ架空のTVシリーズ25話をゲーム上で再現しちまおう、って明らかに見えてる地雷なんだが、当時は踏むしかありえなかったな。
ゲームの流れは、アドベンチャーパートでノリコを操作して3D表示のヱクセリオン艦内をウロウロして人と話したりミニゲームやったりして根性を溜める。その根性を消費して、アクションパートで使える必殺技を覚える。アクションパートが終了したら次回予告→次話へ。っての繰り返し。
もう、とにかくダるい。どんな話が展開されようと、変わり映えしない艦内だし、ガンバスターが登場するのは14話(原作の4話)なので、それまでは操作しててお世辞にも楽しいとはいえないRXシリーズで戦い続けなけりゃならない。1話のカシハラさんが意外と強敵だったりするのが楽しいが。おねぇさまとかユングには正直、勝てないぜ。
そして、いざ、未完の最終兵器発進!!ってのに、肝心要のガンバスターマーチが音質がショボイ&変なとこでループしてるのでかなーりガッカリ仕様になっちまってる。ここさえ、ここさえ押さえてくれれば全て許せたのに…!
こんなカッコイイ曲がヘナヘナに。


でも、ガンバスターで俺tueeeeeeeeeeeee!!!するのは滅茶苦茶楽しい。これは断言できる。それまで苦戦した巡洋艦クラスなんざ一瞬で蒸発する。初登場時のバトルが未完状態ゆえバスタービームしか使えない、耐久力が低いことでちょっと苦戦するレベルデザインにしてあるのもニクい。ホーミングレーザーの膨大なHIT数なんてもう呆れを通り越して笑うしかない。
このゲームのちょっとした売りでもあったと思うんだが、最終話がカラー仕様になってる。…やっぱ庵野の判断が正しかったなって再認識させるだけだが…。最終話のノリコ達Ver.で再現されたOPはちょっと感動する。
で、ラストのBM3防衛戦がめっちゃしんどい。このゲーム、FF(フレンドリーファイア)があるもんだから、気をつけないとガンバスターの圧倒的な攻撃力でBM3沈む。それでなくとも無限に思えるくらい敵の増援があるし。10回ぐらいリトライしたかな。俺的に、このラストバトルがプレイ中で一番しんどい、ってデザインされたゲームは問答無用で評価跳ね上がる。


全体として。ゲームとして見たらダメダメだが、このゲームを切欠にファン同士の談義が花開いたり、心地よいノスタルジィに浸らせてくれたので*2、値段分の元は取れたかな。楽しかったなぁ。

*1:サウンドトラック2で佐々木史朗樋口真嗣、山口宏らがデッちあげた

*2:初めてトップ観たのは00年代だが