俺の妹がこんなに可愛いわけがない

3.俺の妹がこんなに可愛いわけがない


流石、桐乃のファッションは凝っているが、沙織と黒猫は着た切り雀なんだな。いやアニメでは普通だが。黒猫はコスプレ、沙織はヲタクっぽさを強調、ってわけでもないか。戦闘服みたいなもんだし。オフの日の2人も見てみたい。
桐乃と黒猫の関係。罵り合っても、多少趣味の違いはあっても、同友の「好きな事」「夢中になっている事」へのリスペクトがある。それは何よりもかけがえのない信頼と友情だ。
あの両親の元で桐乃と一緒に育った主人公の、兄貴の性格が腑に落ちなかったが、眼鏡の幼馴染みの存在で少し納得できた。誰かが必ず自分を見てくれている、そういう安心感と共に居れば人はまっすぐに育つ。まぁR18の処理は許してやってくれ。ダメ?
存在の否定を受け逃げ出す桐乃。真剣な桐乃の熱弁と前半の楽しげなシーンがあって、全てを見てきたからこそ兄貴の言葉に説得力が生まれた。クロージングの桐乃の台詞に尽きる。
脚本、構成、キャストの熱演がガッチリ噛み合った、タイトルを冠するに相応しい素晴らしいエピソードだった。圧倒された。