侵略!イカ娘

5.宇宙人じゃなイカ?/学校に行かなイカ?/飼わなイカ


3話目。水島監督コンテ演出回。瓶詰妖精びんちょうタンのように、現実の愛玩動物から愛らしさだけを抽出したイカちゃんと一生を過ごす、という残念な人の想像を、異常なクオリティで描く。タイトルコールから最後の最後まで極力セリフを排除したのも幻想的な雰囲気を高めていた。おおげさに言うなら、動物虐待に含まれるような仕打ちもイカちゃんの可愛さで相殺?イジったり反応をずぅっっと観察してるのも小動物を飼う楽しみだからな。(もっと言うならペットを飼うという行為そのものが毒を孕んでる)指ダンス、ミニイカちゃんサイズに丸めてあげた米粒を与える時、正露弾を与える時の飲ませ方といい、凄ェ凝ってる。いきなりデカい餌が降ってくるのは笑った。四季折々の情景を入れたり監督卑怯ですわ(笑)オチで戻ってこれた。
他の2話も悪いわけじゃなく、特に学校でのほふく前進、校長を襲撃する際の蜘蛛の化け物のような触手の動きとかハッとするようなアクションがいくつもあった。シンディに洗脳されるイカちゃん、学校を軍事基地と断定してこじつけていくイカちゃんも可愛かったです。「地上を全て征服した暁には」の後が何も浮かばないイカちゃんこそ、今作の本質を表している。それでいいじゃなイカ