海月姫

4.水族館で会いましょう
5.私はクラゲになりたい


蔵之介スゲー。5話ラスト、ガワしか変えてないまややのプロデュースが驚くとともに笑った。4話で蔵の自尊回想で登場したNO.1を歩んできた女達との対比で、月海のプリミティブな魅力にクラッと来てるのも、意外性はなくても面白い。蔵だけに。
ここまで見て感じ取れた事は、腐った女子の趣味への傾倒や外見の無頓着さとかは作品のリアリティのための添え物でしかない、って事。メインは月海と蔵之介と童貞秘書+枕営業地上げ屋の四角関係。いや、最後の女は恋愛に発展しないとは思うが。増えるタバコの本数が笑った。世界も階級もコミュニティも違う人間を同じ土俵に無理やりにでも連れてくる手際が凄い。

「戦う時には、戦う格好をしなくちゃいけない。見た目で人を判断する人間を振り向かせ、耳を傾けさせなくちゃいけない。そんなに難しい事じゃない。誰にだって、今すぐにだって出来る事なんだ。だから、鎧を身に纏え!」

納得力がある台詞。この熱弁も蔵がファッション業界目指してるって設定の強化になるよね。この作者のメッセージみたいなもんを感じる。蔵の言葉に「生ゴミ」とか棘があったり、尼〜ずをキモオタどころかニート、対人恐怖症のひきこもりに近い描写にしてるのは、世間を嫌って好かれる事を放棄し外見を整える事を怠って「オシャレ人間」に馬鹿にされる事を甘受してる人達のケツを叩いてエール送ってるようにも思える。いや、わかんねぇけどな。なんとなく。
そんなの関係なく、天水館存続の危機、月海の恋愛というメインプロットのためのファクターとして機能しそうだしな。