とある魔術の禁書目録II

13.使徒十字(クローチェディピエトロ)


神をも恐れぬ締め方だったな。結局今までの話は全てムダで、何をやってもやらなくても魔術の発動は阻止できてた。「お前達は最初からみんなの清い心に負けていたんだ」というオチをつけたいのはわかる、それにしても持って行き方が乱暴だもの。びっくりする。
真っ黒な川澄綾子たるローラ=スチュアートが、ババァを上空1万メートル以上から強制自由落下させ、聖装と人命、どちらか一つしか選べない状況に追い込み、どちらを取っても聖職者としての名分を失わせ辱める卑劣な罠にかける、このシーンは力作だったなぁ。何度も見返しちまった。キチガイを演じた佐久間レイの怪演も手伝って、「ファイナル・デスティネーション」とか「ソウ」みたいなスリラー映画を見てるような陶酔に浸らせてもらった。
とはいえ、楽しさよりも辛さが勝ってきてしまったので、俺の冒険はここまでとさせて頂きます。心折れました。スマン。