へうげもの #3

3.天界への階段


初回の感想で平板と落としちゃったけど、抑えの効いた演出というか、どうしてなかなか、コレも乙な物ですな。
外さないで欲しい台詞やコマは漏らしていない。宗易の台詞、好きなんだよなぁ。

「古田様は欲を恥じそれをさらけ出された。茶の湯ではその偽らざる心こそ尊いのです」

究極の開き直りとも言える。後の展開を考えると、宗易は自分にも言い聞かせてる気がする。
信長の誇大さ(作中で彼が言っているように、統率のために自身の神秘性を演出していたという説がある)、宗易の深遠さの両極の表現の間で、従来のイメージに沿って光秀と秀吉が歴史をやっている。その彼らをも巻き込む「数寄」という巨大な価値観が登場してくる。
御馬揃えも楽しみですな。