氷菓 #1

#1 伝統ある古典部の再生
脚本:賀東招二 絵コンテ/演出:武本康弘 作画監督:西屋太志


ヒロインが振り向いて、主人公と見つめ合うだけの数十秒のフルアニメーション、武本監督っぽいシーン。シリーズ構成もフルメタの人。
無気力なボンクラがため息吐いてるだけで、瑕疵ひとつない美少女ヒロインが関心を持ってくれる、散々見飽きたシンデレラシンドロームなテンプレだと思えば、突然安楽椅子探偵始めたり、先が読めん。やたら長いダイアローグの最中にもアングル変えてみたり細かい芝居させたり飽きさせんよう工夫はされてた。
しゅがりんの正統派ヒロインはなかなか気に入ってる。喋りまくるスクリプトで実力を遺憾なく発揮してくれるはず。
「私は閉じ込められていた、ってことですね」とは双方に適応される台詞なんだろうし、好奇心溢れるヒロインと変化を求めはじめた主人公の関係性はささやかに楽しみ。ヒロインの髪の毛が絡みつく大げさな比喩とか愉快な画面もあるけど、こういうのを丁寧にやってくつもり?