エウレカセブンAO #2

#2 コール・イット・ホワット・ユー・ウォント


何の訓練も受けてないガキがバケモノ相手に必死に食らいつく気概、特に観客のフラストレーションを吹っ飛ばす音楽の盛り上がりと今作メカのアイデンティティでもあるトラパートレイルの描く航跡、キーとなるシーンで説得力と迫力を持った意欲的な画面がたくさん。初回は1、2話連続で流すべきだったね。
何故にガゼルがあんだけ嫌ってたガイジンのガキから目的のブレスを奪わず命運を託す気になったのか、鳴り物入りで飛び込んできた娘っこ2人は何したかったのか、腑に落ちんとこがないわけではないが、まるで「ザンボット3」のような救世主たる異人の排斥、再独立した琉球と日本の敵対に巻き込まれる主人公、現世界の事情とは別に異界との繋がりが明らかになるにつれ、軟着陸できればなかなか味わい深いモノになりそうな気配はある。ジャーゴンがやや邪魔くさいけど、ラストの(じいちゃん以外)孤立無援となった主人公の居場所をヒロインが見つけ、優しく寄り添うシーンは良かったんでないかな。