エウレカセブンAO #3

#3 スティル・ファイティング episode:03 secret operation
脚本:武良翔人、會川昇 絵コンテ:寺岡巌、京田知己 演出:岩崎太郎 作画監督:小森高博、武本大介、宗崎暢芳


英字のサブタイが韻を踏んでたんだな。1話が深い青(フカイアオ)、2話がアオの洞窟(青の洞窟は実在する地名)、今回が秘密の作戦(対シークレットの戦闘)、あ、表題のAO(ASTRAL OCEAN、アオ)もそうか。何今更言ってんのこの人?
OPのアオの髪色が変化。母ちゃんの遺伝だから本人は嫌ってことはないだろうが、やっぱ慣れない。親父がゲロンチョだとしたら前の髪色であれば、虹彩の色も合わせて両親のイコンが揃ってた。母ちゃんは四度変身する女だった故、アオもひとつ。ていうか、旦那と離れて身重で超高高度から着水、1人異邦で息子育ててたエウレカを思うと、切ない。
會川先生が通訳してくれましたね。シークレット=Gモンスター、クォーツ=スカブコーラル(の中に在るモノ?)、シークレットはIFOでしか倒せない(電磁パルスで周囲の電子機器を破壊、通常兵器は無力、超防御とも言うべき邀撃力。IFOのみが感知を狂わせられる、らしい)、IFOは子供しか動かせない。舞台環境、物語の背景、人物の相間を丁寧かつ重過ぎない程度に(小見川キャラのくすぐりとか入れつつ)披露できたと思う。香月真吾ガゼルたち島の若者が大人たちと、彼らからの被差別者であるガイジンの母子に抱いてた気持ちをぶちまけるシーンは胸が熱くなる、と同時に巧く印象を操作されたなって感じ。アオは長く老若男女問わず酷い扱い受けてたんだろうけどね。しかし、本名ジロウって…3話で死ななくて良かったな。
機動戦艦ナデシコ*1や「機巧奇傳ヒヲウ戦記*2を観るにつけ、政治劇はともかくこういうテーマは會川氏得意なんじゃないかなって思う。即ち、自分だけではどうしようもない環境に置かれた主人公らが生き抜こうとする姿が生むドラマ。ひょっとしたら…泣かされてしまうかも。

ヒロインもソツなく取り揃えてる。ナルの出番いっぱいあるといいけどなぁ〜。

*1:主人公は、地球に見捨てられる形で家族や友人を失った火星移民。極めつけに、その虐殺した側の侵略者は過去、地球に見捨てられた木星移民だったって仕掛け

*2:主人公たちは、村を守るために禁忌とされるからくりを動かし、国を追われ流浪の身となった家族。終盤に、下関戦争、長州藩や攘夷志士らが絡んで複雑かつ困難な状況に追い込まれる