銀河機攻隊マジェスティックプリンス #8

#8 ケレス大戦
脚本:鈴木貴昭 コンテ:元永慶太郎 演出:元永慶太郎 作画監督:ふくだのりゆき


事前に策定した作戦がことごとく失敗してからカッチョイイ劇伴と共に真打ち登場、隕石向こうからのブラインド射撃を「生存本能」で回避、自信を取り戻したアサギが見事な指揮で戦況を挽回、速度で勝る敵に対抗するためフル装備を自らパージしていくイズル、オーラバトラーの一騎打ちのように剣劇によって搭乗者同士が露出etc......現時点で使えるものは全て使い切る貪欲な脚本、ダイナミックな構図で圧倒し、遺伝子工学の結晶であるスーパーソルジャーの戦いらしく眼で追い切れないほどのスピードと情報量を叩き込み、ほぼ全編いわゆる「アガる」シーンで構築された戦闘描写にシビれた。ただ羅列しただけでなく、「どうしてそうなったか」というロジックの上に成り立ってるのが素晴らしい。クソつまらん会話でなく、アクションで持って各キャラの性格描写を行う、全てのアクションシーンかくあるべしという大興奮エピソードだったな。
ひとつだけ残念に思うのは、冒頭でチームラビッツが雑談してた「敵の正体」の開示をせめてあと1話遅らせてたら、ラストの衝撃を観客も多少は一緒に味わえたかな、って点。好敵手との掛け合いがやりたかったのだから痛しかゆしだが。
ただ、今回は文句要らない。ちょうおもしろかった。