Go!プリンセスプリキュア #1

#1 私がプリンセス?キュアフローラ誕生!!

まだハピプリも完走できてないのにもうこの時期が来てしまった…。春映画までにはなんとかしよう。
シリーズ構成に田中仁、キャラクターデザインに中谷友紀子、シリーズディレクターに田中裕太。単発の劇場版でもやるのかと思ったらいきなりSD。


初の中学1年生プリキュアが主役。そして寮生か。親元から離れて暮らすことに意味が生まれるのか。かといって珠玉回が多い家族エピソードもできなくはなさそうだが。春野はるか=キュアフローラは名前もモチーフも外見もどこかブルームを思わせる。変身アイテムのパフュームポットはハト。あちらも花のプリキュアだしバンクが似るのは当然か。
ルームメイトの七瀬ゆいとはるかと一緒に俺らも美術とロケーション巡り。ゆいちゃん入学前なのに学校について詳しすぎだ。後に変身バンクでも出てくるはるかの裾持ちおじぎ(カテーシーというそう)や「夢」を隠そうとする性格描写(後半、勇気の解放と鬱屈からの離翔の変身シーンで大いに寄与する。また、夢に鍵をして閉じ込める事自体が、今回の敵の出現の暗喩)もテンポ良く処理。みなみときららの登場もあって、新味はなくとも手際の良さを感じさせる運び。いつも通りっちゃいつも通りだが、特に理由もないなら主人公の描写は最序盤にしっかりやっといて欲しいので。
メッシュにグラデーションと髪型だけでも凝ったデザイン。これでアクションすんのか。メインの3人ともテイストが違くて、はるかは稲上晃デザインっぽく、みなみは川村敏江っぽい?きららは高橋晃…むりやり当てはめた。大友人気は今年も黄色ちゃんが独占しそうでありますが。
後半に時間をとったバトルシーンが、上から下に、奥から手前へ、激しいカメラワークとPANに合わせて背景が動く、それ自体がアトラクションムービーみたいで見入った。ふわふわパニエが既に見えてるので、足技の際に主にスカートの行方を注視せずとも良い点もポイント高し。何の。画面全体に施された花びらエフェクトやカメラが大きく回りこむカット、浄化技にはCGを使用していて、作画と3DCGが違和感なく融合してる。ここ数年のTVシリーズ、劇場版や他作品で蒔き続けた種(設備投資、人材育成)がプリキュアで咲いてくれたことは、胸が熱くなる。顧みると、去年のプリキュアは一番大事な時期に東映が新規プロジェクト立ち上げまくりで、明らかに煽りくらってたのが可哀想すぎた(そのぶん、秋映画は凄まじい仕上がりだったが)
劇伴は高木洋さん3年目。作品の顔の変身曲。出だしからクライマックス。鼓動のように力強く刻み続けるリズムと勇壮なストリングスはラブリンク、バックコーラス(うちやえゆかさん担当。本人ブログより)と包み込むような優雅な優しさはくるりんミラーチェンジ、両者が幸せハピネスな出会いを果たしたって感じ。今回もある名乗り前のアイドルタイムでの転調が映像とマッチしてて素敵。プリキュアは連れてくる作曲者や劇伴にかける金も凄いけど、映像側の劇伴愛も凄い。早く劇場音響で聴きてェー。ていうかコンサート行きてェー。でも、たいてい親子前提ですよねー(´・ω・`)あたりまえ。

良い意味で、勢いと溢れる若さを感じられた1話でした。例え壮大にズッコケても(縁起でもない)、吹き荒れる嵐に負けず気持ち良い作品が咲けばいいなぁ。
ちなみに、略称は「Goプリ」?「プリプリ」?