薄桜鬼 碧血録

15.遠き面影


デイウォーカー部隊を相手に、共同戦線を張る原田と不知火。マジカッケェっす。負傷し憔悴状態にあって状況もよく飲み込めないのに、千鶴を守ろうとする局長もな。沖田に全部持ってかれたが。
個人的な好みだが、己の人生が引っ繰り返るような衝撃の事実は、淡々と語ってしまうよりは、やはり羅刹による地獄の現出を千鶴に見せ付けた上で、父親との直接対決の場面でぶつけて欲しかった。薫に選択を強いられた千鶴、助勢に入り羅刹化で一時優勢になる沖田、そして乱入者による決着と、二転三転する戦いが面白かった。
隊長会議の寂寥感、沖田と原田の会話に潜む行間、今までのエピソードで原田と過ごした日々を回想する千鶴。「別れ」を情感たっぷりに描いた。余計な脂肪を削ぎ落とした、人間ドラマが持つ原形質の魅力だ。