神のみぞ知るセカイ

5.IDOL BOMB!!


イカ娘」で作品そのものを引っ張るえもいわれぬ圧倒的な魅力を備えたヒロインがイカちゃんなら、今作の場合エルシィなんだろうな。見てるだけで幸せになるレベル。
冒頭の作者の主観が多分に入った演説が面白かった。ドット絵とチップチューンから始まったゲームアイドルの年表、時代が下るに合わせグラフィックとサウンドの進化も見せるという凝りぶり。サンジゲンアイドルが全く変わってないというのは言い過ぎだろうが、「アイドル八犬伝」から「THE IDOLM@STER」(このチョイスも俺の主観です)程のメタモルフォーゼっぷりは確かにないだろうな。
公式の特設ページ、劇中歌を3曲も発注、原画と動画の1枚1枚を見ても、スタッフが注力してるエピソードだってのは分かる。おぼろげでまだ全貌が見えてないかのんちゃんの心のスキマ、謎の消失といい、神様ですら読めないエンディング、興味と期待が膨らむ。
かのんちゃんのサイン&握手会に並ぶお客様たちがモブですらない顔無しの判子キャラなのは、ただ一人のアイドルから見た俺たち。本作が抱えるアイロニーが効いた、らしい表現。