薄桜鬼 碧血録

18.輝ける暁光


近藤、刑死。
既に、甲州で「誠」の旗を引き継いで慟哭した土方とは違って、感情の行き場を失った沖田へ、ニュートラルな立場である千鶴が真相を伝える役になったのは的確だろうな。1期ではどうだったか分からないけど、沖田って近藤、土方以外の隊士とコミュニケーション取ってるイメージが沸かない。既に労咳だったし。
羅刹たちに血を吸わせるため戦の後の夜に綱道が出現すると読み待ち伏せる原田、大量の銀の銃弾を用意する不知火、この2人のパートは妙に軽快で、ル○ン&次○コンビみたいな良さがあるな。原田が生死不明のまま「この後、2人に会う事は二度となかった」とサラッと流す千鶴さんに笑った。それでいいのか。
大量の吐血を見て己の死を悟る沖田、刀すら握れぬ手に愛刀を包帯で結びつけ、羅刹と化す。友を狙う多数の刺客を道連れに、残した痕跡は地に突き刺さったボロボロの菊一文字のみ。土方の「総司の事だ、心配いらねぇ」と肩を震わせる背で、全てを察する千鶴。シーンの構築と溜めの演出、レイアウトからEDの入りまで計算された、涙涙の回。うっ。