STAR DRIVER 輝きのタクト

11.サイバディの私的活用術


タクト、つくづく凄ェ席に座ってんだな(笑)
シモーヌがタカシを想ってる事実を踏まえ、彼女がカナコを嫌いな理由はなんとなく浮かぶ。その程度の認識からスタートし、シモーヌがカナコの才能と力は認めてる事、シモーヌが出撃を申し出た時のカナコの動揺などのシーンを経て(直前にマリノがミズノを見つめるシーンがカットバックされるので、演出意図としてカナコの本心の在り処は明らか)、「サイバディの私的利用」の理由が明かされる。命の恩人であり、復讐の意味も消え、「認める奥様」だけがシモーヌに残るはずが、

「だって、夫の愛人の娘が正体を隠しながら身近に居て、私を憎んでるなんて、なかなかロマンチックで素敵じゃない」

というカナコの言葉で大嫌いに逆戻り。カナコの一段大きな考えと優しさとひねくれ具合、タクトと伍するタカシが、(バニシングエージ隊のかませ犬達を踏まえ)ダーツのど真ん中を射抜いてるカットなど、人物のスケールの描き方、プロットの構築、観客への状況の認識のさせ方が鮮やかとしか言えん。お見事ッした。
船上パーティでの奥様や先生のバディ、ワコとミズノの歌もあって、ゴージャスでした。スガタとヘッドの接触、王のドーピングとか注目すべきポイントはあるけど、ひとまず今は。