花咲くいろは #1 #2

1.十六歳、春、まだつぼみ
2.復讐するは、まかないにあり


何より素晴らしいのは、無駄だと感じるシークエンスがほとんど無い事。夕飯の支度をする緒花で始まる1話、残念な母親の描写と合わせて彼女が一通りの家事を出来る説明を済ませている。
2話は、その母親から唯一教わった人生哲学、「先制攻撃で刈り取れ」をモットーに、緒花が目の前の事象と印象を裏返していく。嫌味も重さも感じさせず軽やかに状況を突破していく緒花の性格も巧く物語を転がしてる。
細かい表情や演技、背景美術など映像へのこだわりが半端ない。脇役の描写も隙がなく、透徹した視点で骨太なドラマを描こうとする気概が感じられる。
10年に1度クラスのお気に入りになる予感。