輪廻のラグランジェ #10

#10 さらば鴨川
脚本:森田繁 絵コンテ:吉川博明 演出:近藤一英

さらば鴨川、ってのは誰の視点だ?ファロス襲撃を決意したデメトリオの3人?
序盤からランとムギナミのくすぐり合いが続き、互いを慮る気持ちがかえって精神的な距離となる演出が重ねて行われる(ランとムギナミの耳打ちを教えてもらえない、2人が甘いモノ食べてる時にまどかが大量のフランクフルト持ってきたり)。2人のまどかも知らないジャージ部としての顔を描写する一方、誰にでも好かれ人気者だが、帰属を持たないというまどかの意外な孤独性にフォーカスしたのに感心した。*1そんなまどかが社会と関係する手段に選んだのがジャージ部だったわけだ。更衣室や発進シークエンスでランムギが交わす話題もまどか一色。
あけのんがよくやってそうな役を、めぐたんがやってるのに驚いた。こういう事言っていいか不安だが、巧くなったなぁ。

*1:環境や人間関係の変化に戸惑う、思春期の女の子のこういう微妙で繊細な心の描き方ってのは、現在奇しくも別番組で岡田マリーさんがやってる事でもありますな。あっちの中学生は怖いが。