進撃の巨人 #1

#1 二千年後の君へ
脚本:小林靖子 絵コンテ:荒木哲郎 演出:荒木哲郎/田中洋之 作画監督:千葉崇明/菊地聡延/江原康之


いつか読むだろうからまだいいや、と後回しにしてたらアニメ化されちまったい。まぁいいや。
なまじ巨人がヒトの形してるから意思の疎通や妥協が可能な相手かと錯覚してたけど、1話で充分伝わった。完全に人智が及ばない厄災として描いてる。大地震とか津波とか隕石とかと同レベル。
普段、家畜や環境を食い荒らすホモ・サピエンスが喰われる側に回る逆転の面白さは巨大化昆虫モノに通ずるんだけど、演出と脚本も魅せる。
絶対の防壁があるからとすっかり弛緩した兵士、敗れて帰還した傷病兵をあざ笑う住民、冒険心だけが先走った身の程知らずのガキを描き、それら全てを隔てなく飲み込む「暴力」の到来。母親の無償の愛情、恩人への義侠心だとかを容易く折る圧倒的な生物的恐怖=死。初っ端からトップスピード全開なので、これから先の物語が不安にもなるけど、ええモン観たわ。