翠星のガルガンティア #4

#4 追憶の笛
脚本:七篠トリコ  絵コンテ:鎌倉由美  演出:石井久志  作画監督:小澤郁/永島明子  メカ・エフェクト作画監督:岩瀧智


海、地球という言葉から連想する人類の揺り篭のイメージと、虚弱少年との対話の中で甦った原初の記憶の象徴である笛(戦闘に無益な文化=人間)とが巧く連鎖して訴えかけてきて、熱いものを感ぜずにおれない。その笛の材料が、地球の誰も傷を付けられなかった機体に喰い込んだ敵性体の牙、ってあたりに意地悪が隠されてそうで不安にもなるが(;´Д`)ディストピアの打破みたいな安直な展開にはならないと思うが。ヒディアーズとの絶望的な戦争も先延ばしだしな。
支える画面の方も、エイミーが連れ出したレドと共に刻んだガルガンティアの街並や家族や共同体の情景、突発の雨のシーンなど魅力的で、職業軍人の心に訪れた変化に確かな説得力があった。赤錆だらけの世界に馴染まないコキ使われるチェインバー(笑)や、レドのエキゾチックな雰囲気にエイミーの友人たちがキャッキャ言うのも妙に納得できたな。乳でけぇな。人類の戦力維持にとって有益な性的魅力。