映画プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち


以下ネタバレ。













春映画恒例、台詞あるプリキュアは、ブラック、ホワイト、ブルーム、イーグレット、プリキュア5全員、ピーチ、ブロッサム、マリン、メロディ、ハッピー、ピース、マーチ、ドキドキ全員、ラブリー、プリンセス。NSシリーズ最終作としてキュアエコー、エンエン&グレルも登場してドラマを締め括る。DXシリーズ観ても、71分で意味ある台詞喋らせるのはこの辺の人数が限界っぽいな。NSシリーズでは不遇だった鷲尾P時代のプリキュアたちに意識して活躍シーンが割り当てられてた印象。


ゲストキャラを中心に展開してきた最近のオールスターズ映画としては久しぶりにプリキュア側にドラマの重心が戻った。シリーズ全体としてのテーマ的な印象では若干薄くなってしまった印象だが、「幸せ状態が永遠に続く悪夢」をプリキュアたち自身の悟性で打ち破るシーン、とりわけ「夢」を語るプリキュア5たちの各スピーチは成田良美氏入魂の熱さでなかなか胸を打たれるようなシーンだった。あゆみちゃんたちの再登場と結末はハメ込み易い場所に入れられたって感じだが、それでも劇場がザワつく程度には感動があったな。願わくば、TVシリーズのOPでのネタばらしは勘弁して欲しかったってところ。ザワつく、といえば、キュアハニーの登場シーンもなかなか戸惑いが。他のプリキュア全員が助力できない状況で、ハピネスチャージの2人を後押しするハニーの姿があったってのは結構カッコイイ構図だが。劇場での描写を信じるなら、ルミナスみたいなバフ系の能力持ってるっぽいが。
小川監督ならでわのコメディ表現がなかなか冴えていて、何度か劇場に笑いが起こった。潜入した先で見つかり「さぁ変身よ!」→直後に檻に入れられてるめぐみとひめのシーンは笑った。それを受けての後のシーンで「お待たせしました!」→「プリキュアくるりんミラーチェンジ!」が熱かったな。その際、プリチェンミラーを観た近くの小友が「ウチにあるやつだ」って言って親御さんが吹いてた。そしてちゃっかり先輩たちの合同必殺技に混じれるラブリーさんマジリア充。コメディエンヌとしてのえりかとひめの絡みがもう少しだけ観たかった気はする。


史上最大の規模といっていいぐらいアクションの物量が凄くて圧倒された。特に終盤、無数の敵に包囲されたプリキュア軍団が四方に散って敵集団に突入していくシーンからの堰を切ったような立て続けの盛り上がりが凄かった。画面の情報量が多すぎて1度観ただけでは把握しきれないほどだが、中でも初代組のスケールのデカい徒手空拳がひときわ異彩を放ってたな。やっと伍する相手ができたってぐらいムーンライト&エースの立ち姿がこれ以上ないほどキマってたが、ゆりさんは隣の人の正体知ってるのかね。


EDのCGダンス、「プリキュア・メモリ」は名の通り歴代プリキュアの主題歌からフレーズ持ってきてる箇所があるんだが、今回EDで使われた2コーラス目の各タイトル列挙部分のボーカルを各シリーズキュアが担当するって無駄な豪華さ。だってほんの一瞬だぜ。


とにかく、みなさまお疲れ様でした。