ハピネスチャージプリキュア! #21

#21 ひめの過去の過ち!怒りのキュアフォーチュン!


元祖洗脳クイーン。相変わらずスゲェボリューム。ひかり状態のロイヤルな感じのデザインが好きすぎる。厳密には戦士じゃない彼女はかなり異端。能力特性からASDXシリーズではローズと並んで画が映える1人だったが、NSシリーズでのキャスト出演はナシ。




リボンの要求をはぐらかすブルーの理屈はよく分からんが、「人の心は鏡のように光の当て方で変化する」の言葉通り、気持ちが通じなくて子供のように泣き出してしまうめぐみ、承認欲求が満たされて相手本意で考えることができたひめ、といったようにキャラクターの新たな一面の見せ方が素晴らしかった。7話の描写の強化でもあるけど、互いに必要とされることで安心を得る、特にめぐみの人格の不完全さが意外で魅力的に輝く。ゆうこが泣く場面が想像できんのだが、世界から白米が消えた時だろうか。
前半の山場だけあってアクションも質量ともに満足。回り込むカメラワークが迫力あった。ロゼッタ無双のテーマ劇伴「届け!マイスイートハート!」を背負って道を切り拓くは四葉のクローバー!すべての印象を霞ませるハニーの火力ぶっちぎり描写にビビる。予告の「戦った後にみんなで美味しくごはんを食べるまでがプリキュア」は至言。

史上最大の侵略(前編)を仕掛けたと見せかけて、その実ブルーの加護がないキュアフォーチュン1人に狙いを絞り、自身のフィールドであるプリキュア墓場に誘い込むファントムの容赦なさが悪役として貫禄を感じさせる。芽生えかけたチーム志向を断念したフォーチュンを絶体絶命の死地に追い込む展開も盛り上がる。やっぱり口説くなら心がポッキリ折れた時だよね。ラブリー。