ハナヤマタ #1

#1 シャル・ウィ・ダンス?


原作はまんがタイムきららフォワード連載。ガールミーツガール&青春部活モノ。
とにかく目を引く色彩の豊かさに溺れそうになるし、ほぼ全編に施されてる桜のエフェクトがチラついて仕方ないんだが、作品の重要な要素なんだろうから多少は我慢してみる。ただのハイテンションで片付けるにはあまりに浮いてるハナの身体能力描写には意味があるんだろうか。
親友との会話中も挿入されるヒロインの人生から切り取った「物足りなくも心地よい」一瞬。突如あらわれた異国からの少女はそんな風景にも介入して孤独を許してくれない。とまどいと恐れから一度は彼女の誘いを拒絶したものの、ハナの輝きの裏を知り、勇気を手に扉を開けるなる。不本意な過去や他人との違いを気にするよりも、芽生えた「誰かのために」という感情を選択した先にあるもの。ヒロインの人生と動機をつなげ最も単純なテーマ「自分(人間)とは誰か?」を打ち出す見事な構成力。作品としてのピークはよさこい祭り本番ってことだろうけど。次回は親友という名のペットを取られたヤヤちゃんの不機嫌を描くみたいだし、楽しみだ。