月刊少女野崎くん #2

#2 新(ニュー)ヒロインをよろしくね♪


サブタイ通り、ふたりの新たなヒロインの紹介。
Aパート、野崎が予告したみこりんこと御子柴実琴の魅力、ウザい中にも存在と行為の両面で作品にとって不可欠のピースという価値をきっちりと証明できてる。唐突な大喜利もキャラクターの背景(まさに)を知るのに必要な描写で、Cパートも合わせて綺麗に落ちてて楽しかった。
Bパート、一転、とても千代の友だちとは思えない、誰からも嫌われそうな印象のまま終わってしまった瀬尾結月の描写がつまらない。作者が女キャラに興味ないのか(千代を見る限りそんな事ないと思うが)脚本の精神が宿らなかったのか、ちょっと期待ハズレ。アニメーションとしての楽しさもあまり認められず、唯一の人物的価値を表明するはずの声楽パートもそれほど。プロの姿しか知らないけど、声楽家って顔が歪もうが唾が飛ぼうがもっと全身が楽器かのようにフルパワーで歌うので、可憐とか天使なんてもんじゃなく圧倒される。結月の印象を回復させるほどのパワーが感じられず、リップシンクみたいな別人が歌ってるような嘘臭さだけ残った。これは詐欺だ。
野崎と千代双方で「タイプが全然違うのに親友の理由」って照応も為されてなくて、1話で感じたような構成の美しさは無かったな。別に良いんだけど。